SNSで、誰もが気軽に「自分の考え」を発信できる今の世の中。
小さな声もマジョリティにできるメリットがある一方で、
おもしろ半分や思い込みによる失言や炎上がたくさん起こっているのも事実です。
私自身も先日、SNSで少し嫌な思いをしました。
自分が加害者にならないためにも、SNS投稿で大切にすべきことについて考えました。
◆Twitterで受け取ったリプライ:一言でも人は傷つく
ことのは舎はTwitterを運営しています。
ある日、私のツイートに対して知らない方から「著作権法に違反しているのでは?」というようなリプライが来ました。
当然ながら非常に驚き、もしそんな事実があれば全力で調べて対応をしようと思ったので
「どういうことなのか、詳しく教えていただけますか」と返信しました。
その方が言うには、私のロゴマークが他の人の作ったものと同一だというのです。
もちろん、ことのは舎のロゴマークは私が作ったオリジナルのもの。
ですが、もし知らないうちに他と似たものになっていたとしたら、どうするのが最善なのだろうと考えを巡らせました。
ソワソワしながら何度もTwitterを開いては閉じて…とても不安な気持ちになりました。
しばらくして、その方から「勘違いでした。ごめんなさい」との返信があり、もとのリプライは削除されました。
何事もなくホッとしたのと同時に、傷ついた気持ちが残りました。
そんな経験から、SNSでの発言で人を傷つけないためにはどうすればいいのかを考えました。
◆SNSでの失言を回避するために大事なこと3つ
・思いつきでSNSに書き込むときほど、時間をおいて投稿する
ふと頭に浮かんだことを、手元のスマートフォンで気軽に投稿できるのがSNSの手軽さ。
しかし、そんな「思いつき」を書き込むときほど、注意して欲しいのです。
- 特定の誰か、またはニュースなどに対する批判
- 周囲の人に対する愚痴や、マイナスな言葉
- おかしいなと違和感を感じた出来事
こういった内容は、文章の書き方が感情に大きく左右されます。
時には攻撃的になってしまったり、思い込みで事実と違った内容になったりする危険性があります。
腹が立った、悲しかった、これは絶対に変だと思う。
そんな気持ちを誰かに聞いてほしいのはわかりますが、まずは一旦「下書き」で保存して、気持ちが落ち着くまで待ちましょう。
その間に、事実と相違がないか調べることも大事です。
・誰かを傷つけないか?一度立ち止まって考える
考え方の多様化で、人の価値観がそれぞれ等しく大切にされるべき時代になりました。
特定の性別や職業・立場などに偏った発言は、失言や炎上につながる可能性があります。
仕事のこと、恋愛のこと、結婚や子どものこと、生活様式のこと、趣味嗜好のこと…
挙げたらキリがありませんが、何かに対して「これがスタンダードだ」と決めつけるのは、もはや時代遅れの考え方です。
色々な人が見ているのがSNSの世界なので、自分の発言が誰かを傷つけるものになっていないか、少し立ち止まって考えてみましょう。
・誤りに気づいたら、しっかり謝罪して適切な対処をする
SNSに投稿して、もし自分の発言が事実と違っていた、または偏った見方になってしまっていたら、どうしますか?
そんなときは、まずはしっかりと「この件に関して、私が間違っていました」と謝罪することが大事です。
謝罪のときに付け加えない方がいいのは「そんなつもりではありませんでした」という言葉。
相手を傷つけるつもりはなかった、誰かを批判するような意味は含んでいない。
そう言いたいのはわかりますが、これを言うと「それでは何のつもりで書きこんだのか」と火に油を注ぐだけです。
ある発言が間違っていた、そして誰かを傷つけたのは紛れもない事実です。
それを真摯に謝罪し、ツイートの削除などの適切な対応をすみやかに行いましょう。
◆誰もが快適なSNS運用をするために
私が経験したトラブルの場合は、1時間以内に問題が解決して事なきを得ました。
でも、とても不安な気持ちになったのは事実です。
日本のTwitter月間アクティブユーザー数は、4,500万人以上と言われています。
(参考:Twitterのユーザー数(日本/世界)とユーザー層(年齢別・性別・職業別))
色々な年齢・性別・考え方を持つ人が共存している世界だからこそ、一人ひとりが発言に責任を持たなくてはいけません。
私自身は、Twitterなどに書き込む際は必ず「下書き」に記事を保存して、しばらく時間をおいてから投稿する癖をつけています。
そうすると誤字脱字も防げるし(ライターとして誤字は致命的なミスですからね!)、
偏ったものの見方になっていないかを客観的にチェックすることもできます。
見る人も、書き込む人も立場は様々。
みんなが快適なSNSライフを送れるように、一人ひとりが気をつけていくことが大事だと思います。