ランサーズのライター報酬の相場を解説|初心者・経験者の違いは?

こんにちは、ことのは舎です。
私はライター歴1年で、ランサーズで未経験から始めて3ヶ月で認定ランサーになりました。

クラウドソーシングを使うこと自体初めてだった私は、最初「ライターの報酬っていくらぐらいが標準なんだろう?」と疑問に思っていました。
ランサーズで仕事をするうちに徐々にその疑問が解けてきたので、今回は「ランサーズでライターの仕事をする場合の相場」について解説します。

▶この記事を読むと、こんなことがわかります◀
・ランサーズで募集されている、ライター向け案件の報酬相場
・初心者と経験者とで条件や得られる報酬に違いはあるのか?
・ランサーズで報酬をアップさせ続けるためにできることとは

目次

ランサーズの報酬は「文字単価」で決まる

WEBや紙媒体のライターの報酬は、主に3つの計算方法があります。

  1. 記事単価(記事1本で定額)
  2. ページ単価(1ページ定額・おもに紙媒体に多い)
  3. 文字単価(1文字あたりいくら、で総額を算出)

ランサーズをはじめとするクラウドソーシングでは、3の「文字単価」で計算をする場合がほとんどです。
ランサーズでは、以下のようにライティング領域の基本単価を公開しています。

いわゆる「WEBライター」としての役割が求められ、かつ最も募集案件数の多い「記事作成・ブログ記事・体験談」のカテゴリで、1文字あたり0.5~5円です。
また、このカテゴリ内でもテーマごとに目安となる金額は違います。

出典:ランサーズ「仕事の種類・参考価格」

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ランサーズ [Lancers] - 仕事をフリーランスに発注できるクラウドソーシング クラウドソーシング「ランサーズ」は、実績とスキルのあるフリーランスに仕事を発注できる仕事依頼サイトです。ロゴ作成、会社のネーミング、システム開発、ホームページ制...

「一般的なテーマ」とは、特に深い知識や経験がなくても書ける記事のこと。
難易度の高い記事、専門性の高い記事になればなるほど、文字あたりの単価は上がっていくということです。

ランサーズで実際に募集されているライティング案件の相場

ランサーズ公式の単価に対する見解はわかったものの、「じゃあ実際の案件でも同じくらいの報酬がもらえるの?」というのは、気になるポイントですよね。
1年間ランサーズを使い、様々なライティング案件に応募した私自身の経験から、ライターとしてのスキルや経験年数別の相場を解説します。

◆ライター初心者・未経験者の場合

ライターとして仕事をするのが初めての場合は、特別な知識や経験がなくても書けるテーマから仕事を受注する人が多いです。
これはランサーズ公式の参考価格表で言う「一般的なテーマ:0.5~2.0円」に相当します。

テーマの具体的な例は、以下の通りです。

  • ゲームや漫画、ドラマなどの考察記事
  • 趣味の領域に関する記事
  • 子育てや家事に関する記事
  • 商品やサービスの口コミを調査してまとめた記事 など

自分自身の好きなものに合致していたり、一般的な社会生活を送った経験があったりすれば、比較的簡単に書ける内容ばかりです。
実際に募集されている案件は、0.5~1.0円程度が多い印象で、2円というのはほとんど見かけません。

ランサーズで未経験からライターの仕事をしたいけれど、特に得意なジャンルが決まっていないという人は、上記のようなテーマで記事作成の実績を積み上げるといいですよ。

◆ライター1年以上の場合

ある程度ライターとして経験を積んでくると、書けるテーマが広がってきます。

  • 自分の得意ジャンルが定まる
  • SEOライティングの知識と経験が身につく
  • 記事の構成を立てる段階から担当できるようになる

ランサーズ公式の参考価格表の「特定のテーマ:0.8~3.0円」がこれに相当します。

実際に募集されている案件は、平均1.0~2.0円である場合がほとんどです。
特に「SEOライティング」の需要はかなり高いので、ライターの仕事をしながら身につけておきたい知識の一つです。

「SEOライティング」とは、検索エンジンでWEBサイトが上位表示されることを狙ってコンテンツを制作すること。これができるようになれば、仕事の幅はぐっと広がるでしょう。
また、一般的に単価の安い案件は、記事の構成(どんな内容を書くか)がすでに決まっている場合がほとんどです。

ライターとしてある程度の経験を積めば、この構成を立てる段階から仕事をお願いされることが増え、そのぶん単価も上がる傾向にあります。

◆専門的な資格やスキルがある場合

ライターとしての経験はなくても、以下のような専門的な資格やスキルがあれば、最初から単価の高い仕事が受注できる可能性があります。

  • 士業(弁護士、税理士、社労士など)
  • 医療関連の資格(医師、看護師、助産師、薬剤師など)
  • コンサルティングに関する資格(MBA、中小企業診断士など)
  • 業界知識があると判断できる資格(宅建、WEBアナリストなど)

これは、ランサーズ参考価格表の「専門的なテーマ:1.2~5.0円」に相当します。
この分野については、実際に文字単価3.0円程度の募集をよく見かけます。
情報の正確さと、誰がその記事を書いたかが重視されるテーマのため、単価が高くなる傾向にあります。

◆取材ライターの場合

インタビューを伴う記事作成の場合は、拘束時間が長く仕事内容も多岐にわたることから、比較的単価は高めに設定されています。
ランサーズ参考価格表では「2.0~5.0円」と紹介されていますが、これにかなり近い金額で募集がかけられているのを目にします。

取材ライターに求められる仕事内容は、以下の通りです。

  • インタビュー対象者についてのリサーチ
  • インタビュー項目の洗い出し、決定
  • インタビュー当日の司会進行
  • 内容の文字おこし
  • 記事構成を立てる
  • 構成に従って記事を執筆

場合によっては写真の選定や加工も求められることもあります。
これだけ多くの仕事をこなすわけですから、やはりある程度の取材経験とライターとしての力量は必要です。

人と話すのが好きな方や、高単価の案件を継続して得られるライターを目指したい人は、取材ライターとしての道を進むのも選択肢の一つです。

ランサーズで報酬をアップさせるには

副業やフリーランスでライターをするなら、当然もらえる単価や報酬は徐々にアップさせていきたいですよね。
ライターとして収入を上げるためには、いくつかの選択肢があります。

  • 単価の低い仕事をたくさんこなす
  • 単価の高い仕事に応募する
  • 専門分野を極める
  • 継続依頼をもらう
  • 単価交渉をする

どれも大事なことですが、人によって向き不向きもあります。
この中から自分に合うものを選んで実践してみてください。

◆単価の低い仕事をたくさんこなす

1件1件の仕事は単価が低くても、たくさんの仕事をこなして全体の収入を上げる「数で勝負するパターン」です。

この場合は常に多くの案件を抱え、また定期的に新しい案件にも応募しながら作業を進める必要があるため、ライター業にしっかり時間を割ける人向けと言えます。

「副業で空いた時間にライターをしたい」という人がこの方法を取ると、睡眠や余暇の時間まで削って仕事に打ち込む必要があるため、体調には注意が必要です。

ライターになったばかりの初心者や未経験者の場合は、最初から単価の高い案件を狙うのは至難の業です。
仕事量を増やせば経験が浅くてもある程度の収入が見込めるので、一番手っ取り早い方法かもしれません。

◆単価の高い仕事に応募する

同じ3,000文字の記事作成でも、文字単価が高い仕事を獲得できれば、収入は当然増えます。
ただし、単価の高い仕事はランサーズでも人気があり、他の応募者が殺到する場合が多いのも事実です。

その中を勝ち抜いて選ばれるライターになるためには、やはり目を引くスキルや確かな実績が必要でしょう。
ランサーズには仕事を受注する人をランク付けする制度があり、最高ランクの「認定ランサー」になれば、クライアントからの信頼度はかなり上昇します。

クライアントからの良い評価をたくさん集め、その数が多ければ多いほど「この人に任せたら間違いない」と思ってもらえる材料になります。
初心者の方は、まずは1件1件の仕事に真摯に向き合い、良い評価を集めましょう。
そうすると、やがて単価の高い仕事も任せてもらえるライターになれます。

◆専門分野を極める

自分自身の得意なことや好きなことを極めて、他のライターと差をつけるのも高単価を目指すためには重要です。
前職で経験した内容や、人生で起こる様々な出来事も、あなたの持ち味になり得ます。

例えば以下のような経験はありませんか。

  • 留学を経験したから、海外文化についての記事が書ける
  • 子育てをしたから、ママの悩みを解決する文章が書ける
  • 離婚を経験したから、夫婦関係を保つための注意点について語れる
  • 消費者金融でお金を借りたことがあるから、節約に関する知識がある

プラスの出来事もマイナスの出来事も、あなただからこそ語れる内容ならば、それは専門分野と言えるものです。
また、ライターをする中で新しい分野に興味が出てきたら、その勉強をして資格を取ったり知識を深めたりするのも良いですね。

「私には得意なことなんて何もない…」と悲観する前に、一度自分のスキルや経験を棚卸しして、ライター業に役立てられる部分はないか考えてみましょう。

◆継続依頼をもらう

クラウドソーシングは、基本的に案件ベースの勤務形態です。
クライアントから依頼された案件が終了すれば、そのお仕事は一旦終わり。
次の仕事がしたければ、また別の案件を探して応募する…の繰り返しです。

ただ、案件に応募しても採用されないことを考えるとこれはかなり不安定な働き方です。
ライターとして安定した収入を得たいなら、「継続依頼」を得られる状態を目指しましょう。

継続依頼とは、同じクライアントから2本3本と続けて仕事が依頼される状態です。
しかし、これはただ待っていてももらえるものではありません。

  • メッセージのやりとりをスピーディーかつ丁寧に行う
  • クライアントの求める以上の質で記事を書く
  • 納期は必ず守る
  • 「こうすればもっと良くなる」と思うことは積極的に提案する

これら4つのことが最低限できていないと、継続依頼をもらうことは難しいでしょう。
実際、私はライターになってからこれを遵守していますが、多くのクライアントが「引き続き記事を書いてくれませんか」と言ってくださいます。

ランサーズに多くのライターがいる中で、「この人は他の人と違うな」と印象に残るためには、すべてのクライアントの仕事に対して上記4つを実践しましょう。

◆単価交渉をする

ランサーズでクライアントの仕事を受ける際、文字単価をアップしてくれるよう交渉するのも、収入を増やす一つの方法です。

単価交渉のタイミングはいくつかありますが

  • 案件に応募する際に、自分が受けられる範囲の文字単価を伝える
  • 継続依頼となったときに単価アップの依頼をする

主にこの2つが単価について話をするのに適しています。
ただし、伝え方に最大限の配慮は必要です。

  • 他のクライアントからはこれくらいもらっている、と比較する
  • あまりにも上から目線の態度

このような物言いは、誰しも良い気分はしないものです。

クラウドソーシングは顔が見えないやりとりとはいえ、画面の先にいるのは感情を持った人間です。
クライアントの立場に立って、できる限り相手の事情を組んだ提案や交渉をしましょう。

初心者ライターの単価相場は0.5~1.0円、専門知識があればそれ以上も十分狙える

ランサーズで私が実際に目にした、募集中のライティング案件の相場は以下の通りです。

  • 初心者・未経験者 : 0.5~1.0円程度
  • ライター経験1年以上 : 1.0~2.0円程度
  • 専門的な資格やスキルがあるライター : 3.0円程度
  • 取材ライター : 2.0円~5.0円

ランサーズには数多くのライターが在籍しており、単価の高い案件や専門知識がそれほど必要ない分野の記事作成には、多くの応募者が殺到しています。

その中で選ばれるライターになり、安定した収入を得るためには、やはり「あなたならではの専門知識・スキルをアピールする」のが一番。

とはいえ、必ずしも難しい資格を持っているとか、特殊な経験をしている必要はありません。
自分自身の強みや過去の出来事についてしっかりと理解を深め、プラスの経験もマイナスの経験も、どうすればライター活動に活かせるか考えることが大事です。

ライターとしての自分を売り込む方法がわからない…」という人は、一度じっくりと振り返る時間を取り、他のライターと差別化できる「あなたらしい特色」を見つけてみてください。


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ことのは舎|伝わる・繋がるWEBライター (kotonohasha_kochi) | フリーランスのライター 伝えたい情報や想いが正確に、そしてわかりやすく読み手に届く文章作成。 書き手と読み手の両方の目線を持ちつつ、文章を書く・チェックすることを得意としています。 校正...

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この記事を書いた人

高知県在住のWEBライター。「文字」に関わるお仕事全般をしています。
どこかで見た「量産型の文章」ではなく、一つひとつの”言の葉”に想いを込めた文章作成を得意としています。
言葉を扱うプロフェッショナルとして、伝えたい想いや情報が正確な言葉で読み手に伝わるためのお手伝いをいたします。

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